音声操縦コントローラのお話を少し...

今日は静岡ホビーショーでデモした音声操縦コントローラのお話を少々書きたいと思います。
(しかし、このコントローラの心臓部にあたる音声認識・合成ユニットが勤め先の製品なので、どうしても宣伝臭くなりそう...(^^; )



この音声操縦コントローラは、松っちゃんのコントローラをベースとしています。音声ユニットを組み込み、幾つかの機能を追加した、という感じです。

コントローラの箱は、確か秋葉原千石電商、だったかな?)で1500円か2000円くらい(これも記憶が怪しい..)で買ってきたアルミ製もの。それをピンバイスやらヤスリやらでゴリゴリと加工。完全に手作りの試作品。中の基板はサンハヤト製のユニバーサル基板。
”心臓部”である音声ユニット基板のサイズは100mm×150mmですが、それ以外の基板に思いっきり余裕を持たせたら、あんな大きさになってしまいました。
押しボタンスイッチを右手用8個+左手用8個も付けたりしているので、これもかなり場所を食っています。

吉村さんがZ'GOKで使ってらっしゃるコントローラ(2005.3.3の写真のもの)のようにスマートにまとめられれば、きっと容積比で1/3くらいまで縮みそうな気もしますが、まぁ、今回は一次試作ということで... (^o^;

音声ユニットはうちの会社の製品ですが、それ以外はだいたい市販のパーツを買い集めてきたもの。
KHR-1との通信用に、無線送信ユニットのKRT-1をマジックテープでベタッと貼り付け。
押しボタンの状態を読んでKHR-1にコマンド送出する部分はPICマイコン(PIC16F876)で作成。PICのソフトはWIZ-C(FED-C)(Cコンパイラ若松通商で買ったような気がする)で書きました。
音声ユニットで認識させた音声コマンドは、シリアルポートに4バイトのコードで出力させて、それを上記のPICに入れています。
実はこの程度のものなので、作るのも結構簡単です (^^)

音声ユニットのプログラムも割りと簡単で、Windowsのメモ帳で書いたスクリプト(音声ユニット用簡易言語で書いたプログラム)を、同じくWindowsのハイパーターミナルで音声ユニットに書き込むだけ。一度書き込んでしまえば電源を切っても内容を保持しています。

これで音声認識音声合成、KHR-1へのコマンド送信などが一通り動きます。
コマンドの名前や応答メッセージの文章なども、ノートパソコンとシリアルケーブルがあればその場で自分の好きなように変更できるので、結構手軽です。

また、WAV形式のファイルを最大4個まで記憶させておき、スクリプトで再生を指示することもできます。
音声操縦コントローラでは電源投入後に初期化処理が終わると、「音声操縦モードです」という合成音声のメッセージの後に「チャラリ〜ン」という効果音をWAVデータ再生で鳴らしています。

コントローラの試作記を某誌に掲載していただけるかもしれないので、目処が立ったらここでお知らせしたいと思います。

近藤科学からKHR-1用操縦コントローラKRT-2も発売されるようですし、KHR-1のユーザ層も広がりそうで楽しみです。